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短編 湖畔の月の城

last update Last Updated: 2025-04-10 21:14:27
少し前に起こった事件…『雪花祭り』での出来事で、十年近く前の戦争、陥落した王都

死んだと思われていた、黒の国の王女、女王になるはずだった王女が敵に囚われ、敵方として

エイルに危害を加え、エイルの腕に魔法の呪いの焼印、大きな傷を負わせた。

アーシュを殺そうと

彼女、テインタル王女の身体には呪いの入墨、黒の王アーシュを殺す為に…

彼女、王女テインタル、ティはそっと呟いた

呪いの入墨は消せない、私を…殺して!

幼い頃、異母兄アーシュに淡い恋をしていたティ、テインタル王女

これはワン子にリアンは知らない話…。

◆ ◆ ◆

今、アーシュ、エイル、リアン、ワン子達は湖の中の小島にあるリュース公爵、やもめの父親とアルティシア姫の城に滞在していた。

今日の晩の満月は夢のように綺麗だった

月が綺麗だ

ポッンとアーシュはつぶやいた

昨日は悪い夢を見た 。

こんな綺麗な場所にいるのに

過去の記憶が胸を刺し

あんな夢の形で出てきたのだ。

大きな金の天秤に それぞれ一人づつ

一人は立ち上り 黒い長い髪の少女

鎖に片手をかけて握りしめ

もう一人の少女は金の髪

うつ伏せになり血まみれで 天秤の盆の中は血で満たされていた

片手がだらりと

二の腕は 火傷に 他の怪我で血が大地に向かって

腕から流れた血で滴り

「アーシュ兄さま、これは貴方のせい?

それとも生き残り、こうして、生きて貴方を脅かす、私 のせい? 」

立ち上っている美しい 黒い髪の少女の背中や肩には呪いの刺青 異母妹ティ、テインタル

金の髪の少女はよく知ってる 気を失っているのだろうか?

盆の中の自らの血の中にいるのは、誰よりも愛しい… エイル、エルトニア姫

その次の晩、エイルとバルコニーに居るアーシュ

「満月が綺麗だ」

ぽっんと、 城のバルコニーの長イスに持たれ アーシュはつぶやいた 。

「そうだね。」とあいずちをうつ

「お城に招待してくれたアルテシア姫達に感謝しなくっちゃね」

金色の髪と左右違う瞳の美しいエルトニア姫ことエイル

あいずちをうったエイル、彼女こそ、夢の中の盆の中の血まみれの少女

現実のエイルは、今、の湖畔の月が見える城で

とても、嬉しそうに笑う

城から見える湖畔に満月が映り

見とれてると 遠くの方で、ひょこりと湖から湖に住みついてる

水竜達が長い首をもたげ 顔を出している 。

「あ
たかぎまゆみ(ののちゃ)

昔、書いた小説でした〜天秤座満月 元の文章に追記してます 事件の話は長編?中編?雪花祭り 流転した哀れな王女の話

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